・炎と氷
電撃NINTENDO64 1998年4月号)
(飯田和敏)
ちわっす。恒例のお便り大会です。
「最近のゲームは1ヶ月も遊ぶと飽きてしまいます。やればやるほど発見がある永遠に終わらないゲームで遊びたいです。」
全く同感。僕もゲームを夢中になって遊ぶんですけど、「見切った!」と思った瞬間に飽きてしまいます。どんなに遊んでも「見切れない」ゲーム、それが理想なんですけど、作り手の立場から言うとなかなか難しい。ルールを複雑にすればするほど、ゲームが難しくなっちゃいますから。
そんな悩める我々にとっての突破口が「通信」です。電話回線を使って音声の代わりにゲームのデータを送受信しようという計画。これが実現すれば、幕張まで行かなくても自宅でミュウをゲット出来ちゃうのです。イイでしょ。多くの人達が「通信」の準備を始めています。僕もやります。ワクワクしますね。これが軌道に乗れば育成・交換・収集・追加に加え、労働・学習・生殖・睡眠・称賛・意味・不明といったことも出来るようになります。ワクワクです。
「(中略)僕も早くゲームを作ってみたいです。その為、専門学校に行こうと思っているのですが、どんなところが良いかわかりません。何かヒント下さい。」
岩崎さんはゲームクリエイター志望なんですね!進路はあまり問題ではありません。岩崎さんの状況で、一番スムーズな道を選択をすればいいのです。本質は別のところにあります。
ここ数年でテレビゲームの世界はとんでもない進化を遂げました。今後もプリクラやミニ4駆やインターネットやカードゲームや囲碁やダイヤルQ2や映画などなどの様々な「おもしろさ」を貪欲に取り込んでいくでしょう。そして、特定の技術を磨いても明日には使い物にならなくなってしまう流動的な世界でもあります。そんなワイルドな業界ですから、生き抜くためにはある決意と覚悟が必要です。まずは、やり遂げる決意。それと、信念に反したことでもやってやるという覚悟。その気持ちで実績を詰んでいくのじゃ。そうすれば、立派な人間になれるし、俺もそうなりたいなぁ。ともかく、大事なのは炎の決意と氷の覚悟ですぅ。一見フニャフニャな気味の僕たちも、そこんとこだけはビシッとしたいもんだなぁ。そうだろぅガボちぃ〜ん?
(柴田賀盆)
なんだかヨッパライがカラんできたみたいだなぁ。適当にあしらっちゃおう…
「そっすね!炎のチャレンジャーと氷の微笑っすね!」
さて、前回大特集した「巨人のドシン」についても全国から湯気ムンムンのお便りが届いてます。神奈川県にお住まいの火の鶏さんからのお便りです。
「制作発表 おめでとををを!!あ〜もォ俺わ〜俺わ〜もぅ すんげええ 温泉マーク(村松さん記号ありますか?)さっ!」
こんな感じで文全体に7個所も温泉マークがムンムンしてるんです。楽園とか、銭湯とか、火山とかが「巨人〜」のキーワードなので、温泉ってのを持ってくるあたり、よくわかってらっしゃる。以心伝心、ケーブルのいらない通信みたいで、いやぁ、うれしいなぁ。
「(中略)いやっっほをォついにN64で何かブラブラしたゲェムができるぞを! 好きなトコに家建てられるようにしてほし〜なァ(後略)」
ブラブラしたというと、ネクタイが体の真ん中で揺れてる様子がアタマに浮かびますが、これは散策ゲームってことですね。次のクダリがもうドッキリもんで、好きなトコに家を建てるなんて、まさにバッチリそのとおりなんですよ。火の鶏さんは「巨人〜」のスタッフかしら? そいえばサポーターは12人目の選手だっていうし、これ読んでくれてる人はみんなサポーターみたいなもんだ。「巨人〜」では、家を建てるのは人間だけど、家をよっこらしょっと持って、好きなトコにドシンと動かすのは、プレーヤーが操る巨人なんですよ。
年賀状をくれた人もいます。熊本県にお住まいのタケちゃん。
「明けましておめでとう わびんさん『巨人のドシン』に期待」
ありがとうございまーす。おてもやんに「プリクラプリプリ」とかいわせてみたり、「N64大ブレイクに期待」とか、なかなか芸が細かいですね。N64の大ブレイクに関してはオイラもまったく同感です。でも、ワビちゃんだけじゃなくて、オイラにもおめでとういってちょうだいよ。ボクチンちょっぴりさみしいな。いいんだもん、どうせどうせ…
「ガボちん。すねずにカンバレ。(東京都 飯田ワビソ)」
ギャフ〜ン!!
(飯田和敏)
ギャフ〜ンって、あんた。ドヒ〜ン。まぁ、そんな訳で我々は日夜「巨人のドシン(仮)」制作に励んでいますので、応援のお手紙今後もよろしく!ハハ〜ン。
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